FAQ

本革は牛や豚・羊といった食用の家畜から切り取られる皮を利用する場合が多いです。また経年変化を楽しみながら長い年月をかけて使い続けられるのは本革ならではの特徴で、そういった面ではサステナブル消費につながるとも考えることができます。一部では本革のリサイクルも進んでいます。

一方で皮を取るために動物の命を奪っているケースも少なくないと言われ、動物愛護の観点から避けられるようになっています。また家畜から出るメタンガスが地球温暖化を促進したり、皮の乾燥や腐食を防ぎ「革」に加工する「なめし」という処理に使われる薬剤が環境汚染を引き起こしています。このような理由から、ヴィーガニズムやサスティナブル消費が拡大している近年では「本革離れ」が進んでいると言われています。

従来の合皮は、布製の生地に石油からできた合成樹脂や様々な薬剤で加工を施して作られています。本革と比べると水や汚れに強く、安価で大量生産が可能な点がメリットです。

一方で耐久年数が短く、数年程度で化学的に大きく劣化します。また使用後のリサイクルができず、処分方法は焼却が前提です。焼却の際に温室効果ガスが発生したり、不法投棄された場合に生分解されず環境を汚染する点が問題となっており、近年の欧米では、ポリ塩化ビニルやポリウレタンといった合皮の規制が始まっている国もあります。

リサイクルレザーは、本革を切り出す工程で生じる切れ端や破片を集め、天然の素材や樹脂でシート状に再加工したものです。ポリエステル生地からできているQUARTECHとは全く異なるものですが、どちらも違ったアプローチで環境保護に取り組んでいる製品です。

ただリサイクルレザーは本革や樹脂で作られていることから使用後のリサイクルができません。リサイクルが可能という面では、QUARTECHの環境保護への貢献度はより高いと言えます。

植物由来のヴィーガンレザーは、植物を主原料とした天然樹脂を使用した合皮で、石油資源の消費を抑えることができるのが大きな特徴です。さらに別の用途で使用した植物をアップサイクルしている場合は、よりサスティナビリティが高まります。一方で従来の合皮と同様、使用後の製品をリサイクルすることができないのが欠点です

QUARTECHはプラスチックごみをアップサイクルしたポリエステル繊維を加工して作られる素材のため、廃棄物の回収により海洋美化が促進される点と、リサイクル可能な点が大きなメリットです。植物由来のヴィーガンレザーとは全く異なるアプローチで、またより高いレベルで環境保護を目指しています。

生地を裁断して脱色し、ペレット状にします。そこから再び糸を紡ぎ、織ることで、また新たなQUARTECHが作られます。

QUARTECHの質感は生地に施す加工によって大きく異なりますので、実際の生地をご覧になるのがもっともわかりやすいです。お問い合わせフォームよりサンプル依頼やご相談を承りますので、お気軽にお問い合わせください。

一般的な合皮に匹敵する強度を持っています。追加の加工でより耐久性を高めることができますので、用途に応じて最適なカスタマイズをご提案させていただきます。

はい、可能です。表面にコーディングを施したり、裏側に不織布などの材料を追加することで、ご希望に応じて厚みやハリを出すことができます。

ポリエステル製の織物のため、基本的には水洗い可能です。

車のシートにもお使いいただけます。適切に加工することで耐久性や防水性を高めることができます。

QUARTECHは生地を織った後に染色するため、色の自由度が高いのがQUARTECHの特徴です。お気軽にご相談いただき、ぜひご希望をお聞かせください。

はい。一般的なエンボス加工をはじめ、さまざまな柄をつけることができます。一度お気軽にお問い合わせいただき、デザインのイメージなどをお聞かせください。